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鍵盤楽器修理記事一覧

中古エレクトーンの足鍵盤磨き!

ELS-02シリーズの足鍵盤はELS-01シリーズと比べて、経年使用に伴う傷の入り方やくすみ度合いは大差ないハズですが、色目的に目立ちやすかったりします。

なのでなるべく中古ELS-02シリーズの足鍵盤は磨いて商品化するのですが、1台を例に今回その工程をお見せいたします。

最初お店に入荷した時はこんな状態(以下の画像2枚参照)⇓、なかなかエエ具合に傷、クスミあります。

⇓まずは足鍵盤を水研ぎでやすり掛けしていきます。

⇓これは600番でやすり掛けした状態。この段階ではめちゃ目が粗いのが判ると思います(-_-;)

やすり掛けすると表面が白化しますが問題ありません( ー`дー´)キリッ!

で、徐々に番手を上げつつ2000番のスポンジヤスリで研いだ状態が以下の画像です。ここまでやるとかなり表面さらさらになります。

この後は秘密のコンパウンド使いクロスで磨いていきます。ちなみにこのコンパウンドで磨き続けると摩擦でクロス表面がめちゃくちゃ熱くなってきます。

で、磨き上げると以下の状態!1枚目と2枚目の画像見比べていただいたら一目瞭然ですが元の鍵盤の色に戻りつつテッカテカになるという訳です。

いかがでしょ?この辺は得意分野になりましたがPKカバーの傷やクスミ、テカリ等はお手上げでどうしようもありません。

次期モデルでは、足鍵盤、PKカバー共になるべく傷つきにくく綺麗な状態保てるような素材でお願いしたいですネ。

YAMAHAキーボード修理で厄介なケース

先日、ヤマハのキーボードPSR-E373の修理に行ってきました。

以下の画像2点は鍵盤下のパーツ交換で分解したときのものです。

この手の鍵盤楽器の何が厄介かというと筐体がほぼプラスチックなところです。

長年使っていてどこかにぶつけたり落としたりしてたりすると、内部のどこかしらのプラスチック部分が欠けて転がってたりする事あります。要は割れやすいんですネ。

それがネジ止めの受け口部分だとなおさらため息出ますネ(-_-;)

修理向かう場合、瞬間接着剤や多用途接着剤等を必ず持ち歩いてますが、こういう楽器修理でプラスチック部分の破損を目の当たりにすると接着剤ではちょっと頼りない場合もあるんですヨ。

そんなときは↑コレ!プラリペアてやつです!接着面の強度が段違いで優れものです!

店の近くなら電子パーツ販売のお店とかプラモデル売ってるお店でも売ってたりします。

おかげでまた携帯する荷物が1つ増えることになりました…トホホ(T_T)

あと、一般的にキーボードとはあまり呼ばないかもですがヤマハのPシリーズのステージピアノ系・・・本体裏返して内部のパーツを変えるとなった場合、外さないといけないネジが70本以上あったりする事あります。それだけで10分以上かかるとか…オニアクマですヨ。

ま、そんなこんなでいろんな試練乗り越えつつ頑張って鍵盤楽器修理やっとります(`・ω・´)キリッ!

ヤマハ中古買取電子ピアノ、YDP-164Rの整備記録!

先日買取した電子ピアノ、YDP-164Rの整備記録です。

出張査定での買取だったのですが、お客様宅で商品の状態を確認したところ、鍵盤のタッチの強弱にかかわらずデカい発音する白鍵がいくつかありましたのでパーツ交換と相成りました。

↓まずは天板開けて鍵盤蓋も外します。

↓鍵盤ユニット外します。

↓裏向けたら赤い四角で囲んだ基板外します。

↓基板の下には接点ゴムというパーツが入っているのでこれを交換!強打音の元凶はほぼコイツの劣化です。

構造的には鍵盤たたくと接点ゴムを伝って下の基板で鍵盤のタッチの強弱を認識するのですが、そのゴムが劣化すると弱く叩こうが強く叩こうが基板側は同じ強さで認識されるんですネ。

現在はその接点ゴムと併せて基盤も耐久性が見直された後のパーツに交換済です。

中古の電子ピアノだとここを交換してるか否かで安心感は変わってくると思います。

これで販売準備は整いましたが、お値段決まるまで今しばらくお待ちください。

ヤマハアップライトピアノ用外付消音装置修理!

先日、とあるヤマハのアップライトピアノの外付け消音装置の不具合修理の依頼がありました。

実はサイレント用の消音装置にはどこにも型番が書いていないので、まずは型番の特定から始まります。

おおよそピアノの型番によって取付可能な装置というのがある程度決まっているのでピアノ本体の型番をまずお客様より教えてもらい、結構なボリュームの一覧表から取付可能なピアノの消音装置の絞り込みを行い、最終的にはスイッチボックスの端子やツマミの並び、一部のツマミ表記が漢字表記かカタカナ表記かで特定する事となります。

型番が特定できた後は、不具合内容によって不良個所を絞り込み見積するという形になります。

今回は消音モードでヘッドフォン使用時に音が割れるといった症状で、内部基板を1枚交換しました。交換したら音割れは直りましたが、今度はヘッドフォン片方からしか音が出なくなり焦る羽目に…( ̄▽ ̄;)

古い機種だと詳しい回路図がなかったりする場合あるので原因究明しずらく余計に狼狽しますネ。

他の箇所も壊れてるのかと疑いましたが、現地でメーカーとあれやこれやとやり取りしてるうちに注文したパーツがどうやら壊れてるなぁという事が判明し、そのおかげで2度お客様の自宅を訪問することになりましたが追加の見積発生しなくて良かったなぁと思います。

消音装置単体だけでも電子ピアノのエントリーモデル1台分のお値段はしますからその分、内部のパーツ代も安くはないですからネ。

 

電子ピアノ修理記録簿!ヘッドフォン端子に変換プラグの先端が…の巻!

本日もまた、ヤマハ電子ピアノの修理に出かけて参りました。

症状はヘッドフォン端子に変換プラグ(ミニ→標準)の先端が中で折れて残ってしまった、という内容です。

先端が残ってしまえばヘッドフォンが刺さっていると認識されるのでスピーカーから音は出ません。

一般的にはこうなるとヘッドフォン端子は基板にハンダ付けされていて且つ端子の逆側からグリグリ押し出すこと出来ない仕組みのため、基板ごと交換となると思います。

が、これは何かで引っ掛けて抜き出せるんじゃないかと思い立ち、何か無いかなぁと工具まさぐってたらエエのありましたワ。

これらは何かというと両面基板の表面にはんだ付けされたコンデンサーやポット等の電子パーツのはんだを溶かしつつグイグイ外すために手に入れた道具なんです。

こいつの端子内部に上記画像の赤丸部分突っ込んでやるとうまい具合にフック部分に引っかかって取り出すことできました。

感覚的には5分ぐらいで終わったような気がします。お客様に余計な出費いただく事なく且つ短時間で完了出来てメデタシメデタシでした。

 

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