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鍵盤楽器修理記事一覧

エレクトーンELS-02修理記録簿

昨日は暑い中、とある音楽教室のヤマハのエレクトーンELS-02スタンダードの修理に行ってきました。

症状はニーレバーが中途半端な位置で動かなくなったとの事で、状態は以下の画像のとおりです。修理途中なので上部ユニット持ち上げてしまってますが。

ただ、ここのパーツ交換するには配線の都合上、上下鍵盤外さないとイカンのです。

ニーレバーユニット外してみると、赤丸部分のスプリングがレバーの受け軸から外れて、黄色いマル部分に付いてたはずのすべり止めの透明なカバー(ゴムチューブ)も吹っ飛んでます。

 

で、以下の画像が本来の姿です。見比べればお分かりかと思います。

 

このスプリングの透明のすべり止めカバーが破断してしまうと、使ってるうちにフック部分が滑ってニーレバーの先端がスプリングの輪っかの中に入ってしまい、動かせなくなったという訳ですな( ̄▽ ̄;)

構造自体が意外とシンプルでデリケートな部分ですので、扱いには十分ご注意いただければと思います。

極低年式の電子ピアノで鍵盤がやけに重いと感じたら・・・

製造から20年ぐらい経つような極低年式の電子ピアノだと意外な部分が劣化してくることあります。

それは、鍵盤ユニットのフレーム部分です。以下の2枚の画像を見ていただきたいのですが、黄色いマルで囲んだところがパックリ割れてるのが分かりますでしょうか?

このフレームが割れていると鍵盤がやけに重くなるんですヨ。

その仕組みですが、まず以下の動画で鍵盤の動きを見ていただければと思います。

本来、鍵盤を押すと銀色の板バネだけが湾曲して、黒いフレームは鍵盤を押したときに動いてはいけないのですが動いてるのがわかると思います。

この場合、板バネだけでなくフレーム全体で鍵盤を押す力を受け止めるようになるためタッチが重くなり、鍵盤がもとに戻る場合はフレームの重みが加わって戻ってくるのでかなり高反発になります。

こうなると鍵盤ユニットまるごと交換で修理代が高額な部類になりますので、見積り次第で修理か買替をご検討いただきますようお願いします。

電子ピアノ修理!意外と多い?ヘッドフォンプラグの中折れ!

先日も電子ピアノのヘッドフォンジャックにヘッドフォンのプラグを挿し込もうとしても、奥まで入らないというお問合せの修理に行ってきました。

以前も同じような修理内容を当ブログで紹介してますが、それが3台あるという事で1度にそれだけ対応したのは今回が初めてですネ。

そのうちの1台、電子ピアノのジャック内部除くと・・・・

上記画像の向かって左側のジャック奥に円形の物が見えると思いますが、おわかりでしょうか?

ヘッドフォンプラグが中折れして内部に先端部分が残った状態なんですナ。

やっぱりステレオタイプのプラグって以下の画像のとおり正相、逆相、接地の3極の間に樹脂製の絶縁リングが2本入りますから、絶縁リングが1本の2極のモノラルのタイプより破損しやすいんですかネ。

電子工作用の工具を活用して引っ張り出してみると、折れたプラグの先端部分がバラバラに分かれて出てきました。

1度に全部出てくれればありがたいのですが、毎度毎度そんなにうまくはいきませんネ。

今回も↓この電子パーツ用の工具が大活躍です( ̄▽ ̄)

おかげでパーツ交換せず一件落着しました。

ヘッドフォンプラグの抜差しには、くれぐれもご注意ください。

 

エレクトーン修理記録簿!ELS-02X編!

今日はとある音楽教室のエレクトーン、ELS-02Xの修理に行って来ました。

症状は、ELS-02シリーズの場合USB差込口が合計3か所ありますが、どこにUSB差し込んでも本体側で認識されないという内容です。

まずチェックする方法ですが、USBドックにつながってる3本(下画像①②③)のケーブルを抜いてしまいます。

その後でTO DEVICE側のUSB差込口にUSBを差し込んでみて認識されるかどうか確認します。

そしたらUSBを認識したので、USBドック側の問題だという事になります。その後はUSBドック側の基板に繋ぐケーブル3本を繋ぎなおして行きます。

まず①と③だけ繋いだ状態だとTO DEVICE側のUSB認識し、②を繋ぐと認識しなくなったので②の赤白2本の束線の接触不良がまず怪しいかなぁという事になります。

で、この②の赤白の束線変えてみたらBINGO!! どのUSB差込口でもUSB認識できるようになりました。

てことはかれこれ10年、USBドック出し入れしているうちに黄色いマルで囲んだ結束バンドで束ねてる所が負荷かかって接触不良起こしたのかなぁと想像します。

USBドックの基板側の不具合だった場合、取寄せに1か月かかるところでしたのでホッとしました。

今年1発目の鍵盤楽器整備!

今年1発目の鍵盤楽器の整備は年末に入荷した2017年製エレクトーン、ステージアベーシックELB-02でございます!

これも例によって例のごとく鍵盤下のゴムパーツ交換しました。

外観は綺麗ですが鍵盤外すと・・・・

 

見てのとおりなかなかのホコリですネ~、また1部ゴミが紛れ込んでますし( ̄▽ ̄;)

これが年数経た鍵盤楽器の実態であります。なのでゴムパーツ交換ついでにホコリやゴミも取り除いてしまいます。液体こぼした跡あれば基板も要交換となりますが今回はその心配は無さげでした。

このELB-02は既に商品化してありますので、ELB-02をお探しの方は価格等詳細は以下のURLよりデジマートのサイトにてご確認ください。

https://www.digimart.net/cat06/shop2620/DS09413009/

よろしくご検討ください。

 

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